目次
小冊子とは
小冊子を使ったマーケティングは、古くから活用されています。
最近だと、「紙のムダ」「オンラインでいいでしょ」などと、少し影を潜めているかもしれません。
ですが、やっぱり「小冊子」を活用したビジネス手法は健在です。
この記事では、小冊子を作るための知識や方法・ノウハウをまとめたものになります。ぜひ、ご参考ください。
定義
小冊子は、Wikipediaでは、以下のように定義されています。
小冊子(しょうさっし)とは小型でページ数の少ない本や書物を指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%86%8A%E5%AD%90
小冊子の一例として、パンフレット・ブックレット・リーフレットなどが含まれます。以下のような違いがあります。
この記事では、
を小冊子として定義して、解説をしていきます。
小冊子を作る意味は?小冊子マーケティングを始めよう!
集客をしたいと思って、小冊子を作ろうと思っている方が多いと思います。間違いではありません。
キリスト教が、世界に広く親しまれている理由はわかりますか?
そう、聖書(バイブル)です。
そして、聖書を使って、たくさんの信者を集めたのが、宣教師です。
なので、小冊子を使ったマーケティングのことを、バイブルマーケティングと呼ぶ方もいるくらいです。
いわゆる2ステップマーケティングが実践できます。
小冊子に対する誤解
小予算で優良顧客をつかむ方法ということで、紹介されることもあります。
最近では、Kindleマーケティングという言葉も出てきています。
自分の書籍が、Amazonへ掲載させることができます。
ですが、ここはあえて、「紙」による小冊子実践をオススメします。
小冊子のメリット&デメリット
口コミがすごい
お客様の心を掴むことができる
見込客のフォロー・教育ができる
捨てられにくい
小冊子を始める前に知っておきたい3つのこと
小冊子を作る目的はなにか?
小冊子を作る目的を明確にしましょう。
小冊子はとてもアナログな存在です。
ウェブでなんでもできる時代に、あえてお金と時間をかけて小冊子という印刷物を作るのは、なぜなのでしょうか?
まとめるだけでも、けっこうたいへんです。
また、ネットで安く印刷できる時代だからとはいえ、印刷代や郵送代もかかってきます。
これだけコストとお金をかけて作られたものですから、受け取った側とすると、とても「お得」に感じてくれます。
また、小冊子の情報量は、とても多いです。まとまった知識や知恵を入手することができますから、受け取った見込客は必然的に読もうとします。(もちろん、読ませる工夫は必要!)
一度、読んでも、完全に理解できません。
また、丁寧に電子化(自炊)して、パソコンの中にバックアップするようなこともほぼありません。チラシなら、簡単に捨てているかもしれませんが、小冊子は、なかなかゴミ箱行きになりません。
そう、捨てにくいのです。
当社の小冊子でも、似たような経験があります。
展示会で、関心のある方だけに小冊子をプレゼントさせてもらっていたのですが、3年後の年末に電話で問い合わせがかかってきました。
年末の大掃除の際に、デスクを整理していたら、当社の小冊子を発見!そのまま電話で「3年前に展示会で見ていたアレだけど、お願いしたいんです。」というようなこともありました。
この生存率の高さは、チラシでは、なかなかありえません。
ありがたい情報が詰まっていると感じてくれれば、見込客の手元で行き続ける、息の長い営業ツールといえます。
また、役立つ内容で、家族・友人に小冊子というアナログツールを介して紹介も発生する確率もあります。
「君にぴったりの情報がある。この小冊子を読んでごらん。」
ボロボロになったチラシだと、このようなことは起こらないと思いますが、製本された小冊子なら、伝播しやすいという特性があるのです。
また、本を読む習慣がある人なら、カバンの中に1冊くらい忍ばせていることでしょう。同様に、小冊子もカバンに入れておいて、隙間時間に読んでくれることも期待できます。
小冊子は、「保存率が高い」・「視読率が高い」・「紹介率が高い」という大きな特徴があるわけです。
この特性を活かして、小冊子の目的を考える必要があります。
読み手が、読みたくなる・口コミしたくなるような情報の質と量が重要だということです。
ぜひ、お客様の中で、話題になるような小冊子を作ってみてください。
そのためには、シンプルなルールがあります。
「直接、売上を求めないこと」
「見込客の知識・知恵を授けること」
ここに特化する必要があります。
(もちろん、結果的に売上になることはOKです。)
伝えたいメッセージは何なのか?あなたのビジネスの根幹は?
顧客感情はどう動くか?
どうやって配布するのか?営業にどう使うのか?
小冊子の作り方
小冊子が書けるズルい方法
小冊子の中では、セールスをしてはいけません。
コンセプト
重要なキーワードは、自己開示です。あなたの人間性やキャラクター、過去の成功経験・失敗談などを語ることで、共感してもらいやすくなります。
章立て・台割・企画構成
お客様の声はあるか?
実績はあるか?
どんな物語があるか?
ストーリーに落とし込むとどうなるか?
自分で書く(ライティング)
テンプレートをパクる
原稿制作
外注する
制作会社(業者)に依頼する
読者の共感を高めるための工夫
印刷データの作り方
小冊子の仕様(印刷の条件)
実際に制作する前に、確認しておいたほうがいい点があります。
それは、印刷仕様です。
発注する印刷会社によって、大きく異なります。小冊子は、印刷工程が多いですので、一般的なリーフレット・チラシよりも、納期が長くなる傾向があります。事前に確認しておきましょう。
サイズ
小冊子というほどですから、小さいサイズが多いです。
印刷会社の仕様に合わせて、ページレイアウトも考えないといけません。
一般的にはA5サイズでの制作が多いです。
ページ数
情報量によって、大きく変わるのがページ数です。
制作前には、30ページくらいと考えていても、実際に書き始めると長くなってしまったり、短くなってしまったり。
お伝えしたいメッセージにもよりますが、印刷仕様に合わせて無理やり文章を短くするようなことも出てきます。
(最低限の文字サイズや行間は確保した方がいいですので)
印刷する冊数(部数)
配布する計画によって、大きく変わります。
印刷部数が多いほど、1冊当たりの印刷単価は大きく下がってきます。
ただ、チラシと違って、100冊保存するといっても、保存スペースが必要になってきます。多めに印刷することで、単価を下げることも大事ですが、在庫スペースと配布ペースを計算して、発注部数を決定したいところです。
表紙(表紙デザイン)
表紙は、重要なポイントです。
表紙がダサいと、開いてくれませんし、捨てるハードルを低くしてしまいます。
真面目すぎると、つまらなそうなので、なかなか読んでくれないかもしれません。
派手すぎると、持ち歩きにくいかもしれません。
読み手の読むシチュエーションも、考えながらデザインしていく必要があります。
レイアウト
文章、イラスト、写真などのレイアウトルールは、先に準備しておきたいです。
素材は、どのくらい掲載するのか、あらかじめ決めておきたいです。
イラストも、外注するなら、納品されるまでに時間がかかりますから、早めに発注しておきたいです。
紙質(紙の種類)
表紙と本文で、紙質の選択肢が異なるケースが多いです。
表紙は、PP加工があったものがいいです。ツヤがでるので、少し安っぽく感じるケースもありますが、保存するときにはこちらの方が崩れないのでいいです。
本文は、上質紙70gくらいがよく使われます。小冊子全体のページ数にもよりますので、印刷会社と相談して決めることになります。
印刷方法
印刷会社に原稿データを渡して印刷してもらうのが一般的です。
また、自分で印刷
印刷納期
早ければ1週間程度。紙質やデザインにこだわりがある場合は、さらに延びます。
事前に、印刷仕様を伝えて、印刷納期を確認しておくといいでしょう。
小冊子の使い方・配布方法
ホームページで資料請求してもらう
ホームページのオファーを入れるという方法があります。
FAXDMを送り、資料請求してもらう
FAXを送り、小冊子がほしい!という人からの反響を取るやり方があります。
名刺に挿入する
名刺にオファーを入れるという方法があります。
フリーダイアルを使う
BtoCのビジネス(消費者向けのビジネス)では、平日の9時~17時に問い合わせをするのが難しい人たちがいます。その人達のために、24時間電話対応する方法があります。フリーダイアルにかかってきた電話はすべて留守電に転送し、お客様より口頭で、連絡先を伺い、後日対応するやり方です。電話受付の事務員も不要ですし、お客様にも負担が少ない(電話代がかからない)というメリットがあります。
郵送する
見込客の連絡先がわかっている場合は、郵送することで配布できます。ただし、郵送コストがかかってきます。
無料プレゼント
無料で提供する方法です。ほとんどの場合は、こちらを選択する方が多いです。
有料販売(有料プレゼント)
有料で提供する方法です。安い金額で提供します。例えば、送料だけ負担いただくなどの方法です。無料よりも、価値があるように感じるので、より見込み度合いの高い方から資料請求の問い合わせが入るというメリットがあります。無料プレゼントと併用し、最終的な成果が高い方法を残すというやり方もあります。
成功するためのチェックリスト
ひながた・テンプレート・素材
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企業ダントツ化プロジェクトなどでオススメしている。